
執筆者 Nene_sanz2025年6月10日
死の恋人『リャナンシー』〜芸術家を魅了し破滅させるケルトの美しき妖精〜
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生態・特徴
「何かを得るには、何かを犠牲にしなければならない」彼女(リャナンシー)はそんな言葉を象徴するかのような存在です。ゲールの言葉で、通称「妖精の恋人」とも言われています。
彼女はアイルランドの妖精伝承に登場する魅惑的でかつ恐ろしい妖精です。若く美しい女性の姿をしており、多くの男性を虜にします。そして、魅了された者に美しさと破滅、才能と死をもたらします。
才能と代償
彼女は常に男性の愛を求め続けて生きています。彼女に魅了された男性は芸術のインスピレーション(絵、音楽、詩など)や霊感が与えられ優れた才能を手に入れることができます。
その代わり代償として、精気(もしくは血)を彼女に捧げ続けなければいけません。これは、あなたの命を削ることを意味します。彼女に取り憑かれた男性は死ぬまで彼女から離れることは困難です。
アイルランドに住む優れた芸術家は短命が多かったそうです。これはリャナンシーの仕業によると言われています。アイルランドに住む芸術家はみな彼女に魅了されていたんだとか。
男性が彼女の誘惑を中々受け入れない場合、彼女はなんとか振り向かせようとしてあの手この手で気を引いてきます。誘惑に負けてしまったが最後、あなたは天賦の才と残り少ない生命が約束されるでしょう。
一説によると助かるには自分が死にかけている時、別の男性に彼女を押し付ければ助かることもあるそうだとか。
また、リャナンシーは彼女が惚れ込んだ男性にしか見えません。自分にしか見えない存在が現れた時、それはリャナンシーがあなたに取り憑いている可能性が示唆されます。
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