
『ギャンブル心理学』なぜ人はギャンブルにはまるのか?ギャンブルに関わる心理学8選!徹底解説!
「次はいける気がする!」「今日はついてる気がする!」
ギャンブルにハマっている方が使うその言葉、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
人がギャンブルにハマる理由、それは心理学を使って解明することができるのです。
今回はそんなギャンブルにハマる心理と理由について解説していきます。
当記事では下にあるオレンジのボタン、通称『気になるボタン!』を配置しております。
気になる方はぜひ押してみてくださいね。
ギャンブルの必勝法『ある派』?それとも『なし派』?目次
Toggleコントロールの錯覚

ギャンブルの多くは『運』、すなわち『確率』によって支配されていますよね?
それにもかかわらず、多くの人が「自分のやり方なら勝てる!」「このゲームには必勝法がある!」
というように、ゲームにのめり込んだ経験があるのではないでしょうか?
これは典型的な『コントロールの錯覚』といえるでしょう。
人は『ランダムな出来事に対しても、自分の力で結果を変えられる』と信じる傾向にあるのです。
1.参加者は「とある装置」のボタンを押すように求められます。
2.そのボタンを押すと、時々ライトが点灯するのです。
3.【※参加者には秘密!】実はこのライト、完全に「ランダムに点灯」するようになっています。
しかし実験の後、多くの被験者が「ライトのボタンの押し方やタイミングにコツがある」と信じ込み自分なりの”戦略”を語るようになったそうです。
今日のあなたの運勢は…?
???効果

ここでアンケートです!
自分には当てはまると思うものにチェックをつけてみましょう!
マジカルシンキング(魔術的思考)

「朝の占いで最下位だった、今日は1日ついてないだろう」
「悪い夢を見た。今日は嫌な予感がする…」
マジカルシンキング、通称『魔術的思考』は「現実的には関係ないのにもかかわらず、自分の考えや発言、ルーティンなどが現実に影響を与えると信じている」マインドのことを指します。
80%以上のギャンブル中毒者は、マジカルシンキングに関する、特定の”勝利ルーティン”を持っているそうです。
「あの演出が出たら当たるってジンクスだよ」
「この台は”眠っていた”けど今目覚めた」
「当たるときって、わかるんだよね」
ギャンブラーのマジカル発言集
日本を含めた多くの国では、パワースポットやゲン担ぎなど、マジカルシンキングと思わしき文化が、広く浸透していますよね。
マジカルシンキングには現実逃避や合理性を妨げる、といったネガティブな側面があります。
それと同時に、決められたルーティンや自分なりのジンクスなど、決めておくことで心理的な安心感を得られるというポジティブな側面も存在するのです。
「私が泣いちゃったから、今日の天気は雨なんだわ」「ぬいぐるみをひとりぼっちにするのは可哀想だわ」
幼児期の子供(特に3〜7歳ごろ)にとってマジカルシンキングは健全な発達段階となっています。
マジカルシンキングは子供の想像力を鍛えます。
それと同時に、現実と想像の区別をする練習にもなっているのです。
長年続けた趣味や仕事。あなたは今すぐやめれますか?
サンクコスト効果

さて、あなたはいくつ”当てはまりません”でしたか?
当てはまらない数が多いほど「もったいない精神」、つまり『サンクコスト効果』が働いていえるといえます。
”サンクコスト”とは「すでに支払っており、回収不能なコスト」という意味です。
人は、「”サンクコスト”に引きずられ、引いた方がいい場面でも引き下がれない」という考え方を持っているのです。
ギャンブルなどで「元を取るまでやめられない」となるのは、サンクコスト効果によるものなのですね。
1.まず、被験者には「2枚のスキー旅行チケット」が提示されました。
・A:『💲50』の旅行チケット(ノーマルな内容)
・B:『💲40』の旅行チケット(魅力的な内容)
2.両方の日程は重なっており、被験者はどちらか1つを選ばなければなりません。
実験の結果、多くの被験者が「💲50の旅行チケット」、つまり値段が高い方を選んだそうです。
「より高い費用を払った」というもったいない精神が働き、より魅力的な「💲40の旅行チケット」を選ぶことができなかったのです。
彼氏が浮気している!
ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)

『ギャンブラーの誤謬』。それはギャンブルの心理学における最も有名な、もっとも多くの人が経験したことがある心理現象だと言えます。
コインが5回連続で裏だった、そろそろ表が出るはず。
5回連続で赤が出ている、そろそろ黒が出てもいいころだろう。
『ランダムな出来事に対して、過去の結果が影響している』
そのような思考の癖を『ギャンブラーの誤謬』というのです。
・A: ● ○ ● ○ ○ ● ○ ● ● ○
・B: ● ● ● ● ● ○ ○ ○ ○ ○
(●は表、○は裏)
あなたはAとBどちらの方が「ランダムっぽく」見えますか?。
この問題、回答者の多くがAと答えますが、実際にはどちらも同じ確率です。()
人間の脳は「見た目がバラバラな方がランダムだ」と思い込み、連続なものに対してランダムっぽくない、と考えてしまうのです。
節約がしたい…。けど新しい服を買っちゃう…。
即時報酬バイアス

あなたは『A .今すぐ1000円貰える B .1週間後に1500円貰える』と言われたら、どちらを選ぶでしょうか?
このような質問をされた時、大多数の人がAを選ぶと言われています。
『将来的な報酬よりも、すぐに得られる報酬を過剰に重視してしまう』
そういった人の心理を即時報酬バイアスというのです。
人間にとって『今もらえる少しの得』の方が、『あとでもらえる大きな得』よりも魅力的に感じるということですね。
パチンコやスロットでは当たりを引いた瞬間、刺激的な演出やBGMが流れてきます。つまり当たった瞬間、報酬が貰えるということです。
ギャンブルにハマる多くの人々は、この快感が忘れられないのです。
『今マシュマロ1個をすぐ食べてもいいけど、15分我慢すれば2個もらえるよ』と言うルールを伝え、幼児がどれだけ待てるか。幼児の自制心を観察する実験を行いました。
スタンフォード大学のウォルター・ミシェル教授が1960年代後半から1970年代の長期にわたり実験を続けたそうです。
この実験に参加した子供たちが大人になるまでの経過を確認したところ驚きの結果が出ました。
マシュマロを食べるのを我慢できた子、つまり自制心が高かった子供は、マシュマロを待てずに食べてしまった子供と比べて学業成績が優秀で、また、将来成功した割合が高かったと言う検証結果が出たのです!
赤、赤、赤、赤…次の色は?
認知的不協和

「健康は大事だ」。でも「タバコは吸ってしまう」。
「節約は大事だ」。でも「新しい服を買ってしまう」。
あなたは相反する感情を抱えたとき、どのように対処しますか?
人は『矛盾する考えや感情を同時に抱えた時』ストレスを発生させるのです。
そのストレスを、『認知的不協和』と言います。

ギャンブル中毒者の心理
人は『認知的不協和』が生じたとき、思考や行動を調整して矛盾を和らげようとします。
なぜ人はギャンブルをやめられないのか?
それはあなたの考えや行動が、知らないうちに変化させられているから、かもしれませんね。
1.被験者には「退屈な作業」をしてもらます。
2.「この作業は楽しいと他の人に伝えてほしい」と依頼します。
3.被験者のグループは報酬1ドルのグループと20ドルのグループの2つのグループに分けられます
結果は、報酬が1ドルのグループほど「作業は楽しかった」と言うようになったそうです。
普通なら20ドルのグループほど「作業は楽しかった」と言いそうですよね。
退屈な仕事をしてるのに報酬は少ない…。その矛盾を取り払うために「本当に楽しかった」と認知を変更して不協和を解消したのです。
ギャンブルの必勝法『ある派』?それとも『なし派』?
確証バイアス

『自分の考えを裏付ける情報を好み、反対意見は見なかったことにする』
そんな人の心理を『確証バイアス』と呼びます。
「占いは当たる!」と思っている人は「当たった話」は覚えているが、「外れた話」はあまり記憶にないのではないでしょうか?
「彼は浮気をしている!」と思っている人は、彼氏の「ラインの未読」や「スマホの持ち方」が無性に気になってしまうのではないでしょうか?
人は、自分の考えを裏づけようとして無意識に、都合の良い証拠ばかりを選び取ってしまうのです。

ここでクイズです!。上にある4枚のカードにご注目ください。
このカードのルールは『表が母音なら、裏は偶数である』とされています。
どのカードを裏返せばこのルールを証明できるでしょうか?(2枚まで選んでみてください)
正解は…
A(母音)と7(奇数)になります。
あなたはAと4、『母音』と『偶数』に目が行きませんでしたか?。
ルールを正しく検証するには反対意見、『裏が奇数なら、表は母音ではない』。つまり、7を調べる必要があったのです。
今日のあなたの運勢は…?
損失回避のバイアス

「1万円貰う」か「1万円失う」
どちらの方があなたの感情に残りますか?
『「利益の喜び」より「損失のダメージ」の方が強く感じやすい』
人のそのような心理を、『損失回避のバイアス』と呼びます。
そのショック量はおよそ2〜2.5倍ほどに及ぶそうです。
1. ・A:『100%、9万円を貰える』
・B:『90%の確率で10万円貰える。ただし、10%の確率で0円』
2. ・A:『100%、9万円失う』
・B:『90%の確率で10万円失う。ただし、10%の確率で0円』
1の場合はAを、2の場合はBを選ぶ人が多いとされています。
人は「勝っているとき」はリスクを回避し、「負けている」ときはリスクをとりにいく、そんな心理をもっているのです。
勝っているときは堅実に、負けているときは大胆に、ギャンブルでよくある行動ではないでしょうか?
今日のあなたの運勢は…?『今すぐ1000円 VS 1週間後に1500円』あなたはどっち?
あとがき
いかがだったでしょうか?
ギャンブルにハマりそうなとき、今回の記事を思い出してみてくださいね♪
他にも、いろんな記事をまとめてますのでぜひご覧になってください。
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