スウェーデンの国旗
目次
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| スウェーデン王国(Sweden/SWE) |
| 正式 | Kingdom of Sweden | 首都 | ストックホルム |
| 人口 | 1,055万人 | 面積 | 45万平方km(日本の約1.2倍) |
| 言語 | スウェーデン語 | 通貨 | スウェーデン・クローナ(SEK) |
スウェーデンの国旗:意味・由来・解説
『スウェーデンの国旗🇸🇪』通称”金十字旗(きんじゅうじき)”と呼ばれ、旗の先端まで黄色の十字模様が描かれた青い背景が特徴のデザインです。1906年6月22日にスウェーデン国旗として正式に採用されました。
以下色の説明

『青色』澄んだ空

『金十字』キリスト教・自由・独立
神話によれば、12世紀のスウェーデン王・エリク9世が、第一次スウェーデン十字軍(英語版)において、1157年に訪れたフィンランドの地で、青空に金十字を見たという故事に由来するとされる。
引用元:2024年9月29日 (日) 18:55 UTC. In 『ウィキペディア日本語版:スウェーデンの国旗』from :https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%97%97#cite_note-9
北欧の国旗:なぜ十字?
北欧の国旗によく見受けられる十字の模様。この模様は『スカンディナヴィア十字』・『ノルディック・クロス』と呼ばれ、キリスト教を象徴するデザインです。

デンマークの国旗
ノルディック・クロスが最初に登場したのはデンマークの国旗(通称『ダンネブロ』)から。
デンマークに伝わる伝説によると「1219年。デンマーク軍がエストニアで戦っていた時、天からこの旗が降ってきた」と言われています。
13世紀ごろ欧米諸国はキリスト教の布教活動に力を入れていました。デンマークもそのうちの一つです。
1397年、デンマーク遠征にてデンマークを盟主とする「デンマーク・ノルウェー・スウェーデン」による『カルマル同盟』が結ばれます。その際に『黄色・赤』にノルディック・クロスを用いた新しい旗(後述)が使用されるようになり北欧に十字模様の文化が流入。現在使用されている北欧諸国の国旗デザインに影響を与えました。
ちなみにスウェーデン国旗で使用されている『青・黄色』について…。これは13世紀のスウェーデン王『マグヌス3世』が用いた紋章にすでに使われていたらしいよ…。
デザインはデンマーク、配色はスウェーデンを参考にしたということにゃね。
国旗の変遷・歴史・解説
カルマル同盟:国旗:解説

カルマル同盟の国旗
デンマークを盟主とした「デンマーク・ノルウェー・スウェーデン」の3カ国による『カルマル同盟』時、同国は『黄色・赤』にノルディック・クロスを用いた旗を使用していました。
同盟とは言いつつ実際にはデンマークが力を握っており、スウェーデン・ノルウェーは従属的立場に強いられます。1520年のデンマークによる粛清運動(ストックホルムの血浴)を皮切りに、独立戦争が勃発。1523年、スウェーデンは戦争の主導者である『グスタフ・ヴァーサ』を国王に据え『スウェーデン王国』として独立を果たしました。
※デンマークとノルウェーは『デンマーク=ノルウェー二重王国』となり300年近く同盟を結び続けます。
スウェーデン王国:国旗:解説

2ツ尾の燕尾型の軍艦旗〜16世紀頃
『スウェーデンの国旗🇸🇪』がいつ作られたかを示す確かな情報はまだ見つかってはいません。
現在使用されている『青・黄色』の国旗が確認できる最古の資料は、スウェーデン王国が誕生した16世紀初頭に描かれた絵画であり、それによると『2ツ尾の燕尾型』の旗の存在を確認することができます。
また、1562年4月19日には王室のお触れにて『青地に黄色い十字が国旗であるべき』という国旗のデザインが法律で定められていたり、その数年後に『このデザインは常に軍旗と旗印として使用する必要がある』と義務付けられていたことが判明しています。
右の図は『3つ尾の燕尾型』の旗。17世紀ごろから2ツ尾の燕尾旗の代わりに使用され始めました。
この旗には規定が設けられており国旗・軍艦旗のみが使用可能で、商船は地元色の正方形の旗のみが掲げられることが許可されていました。
しかし、実際には3つ尾の燕尾型の旗を正方形にカットしたものが横行していたと言われています。

3ツ尾の燕尾型の軍艦旗〜17世紀頃
※3つ尾の燕尾型の旗は現在使用されているスウェーデン軍旗でもあります。
スウェーデン=ノルウェー連合王国:国旗・解説
1814年から1905年にかけて、スウェーデンは隣国『ノルウェー王国』との同君連合国家である『スウェーデン=ノルウェー連合王国』として存在していました。
19世紀初頭に勃発したヨーロッパ全域に影響を及ぼす『ナポレオン戦争』。この戦争ではフランス側と対フランス側(対仏大同盟側)に分かれて戦いが行われ、激しい戦闘の末フランス側の同盟が敗北しました。
当時、先述した『デンマーク=ノルウェー二重王国』はフランス側として参戦、『スウェーデン』は対仏大同盟側として参戦しており、敗戦したデンマーク=ノルウェー二重王国は『キール条約』にてノルウェーをスウェーデンに割譲することになります。
こうしてできたのが『スウェーデン=ノルウェー連合王国』です。

連合王国の軍艦旗 〜1844年

連合王国の商船旗 〜1844年
連合王国の建設に伴い新たな軍旗・商船旗が使用されるようになりました。スウェーデンで使用されていた『青・黄色』の旗の左上部分(カントン部分)にノルウェーのシンボルである『赤・白のサルタイヤー』が描いたものです。ノルウェーはデンマーク=ノルウェー二重連合の同盟時代に長らくデンマークの国旗を使用していたため、このようなデザインになったと考えられています。
しかしここで2つの問題が発生します。1つ目はスウェーデンとノルウェーの旗が似ても似つかわしいデザインだったこと。両国はあくまで連合王国であり、各自が特有の軍旗・商船旗を使用していました。しかし、「どちらの国か」ではなく「連合王国全体を代表する旗」がないと外交・海上戦などで混乱が生じてしまいます。
2つ目はスウェーデンとノルウェーが対等ではなかったこと。ノルウェー側には「スウェーデンに従属している」という不満が強く、平等な関係を可視化する手段として「新しい旗」を作る必要がありました。

スウェーデン=ノルウェー連合王国の記章
こうして作られたのがノルウェー国旗とスウェーデン国旗のデザインを混ぜ合わせた新しい記章(バッジやメダルのこと)になります。1844年6月20日に王国の議会により正式に採用されました。
この記章は両国の軍旗・商船旗のカントン部分に適用されるようになります。

連合王国の軍艦旗 〜1905年

連合王国の商船旗 〜1905年
その後、ノルウェーは完全独立国家としての自立を望む声が強まり1905年に入ると同盟が解消されることになります。当初、スウェーデンは強硬な態度をとっていましたが最終的には戦争を回避し交渉による平和的解決を選択。
それに伴い、スウェーデンの国旗は現在使用されているデザインに変更されました。
出典
・2024年9月29日 (日) 18:55 UTC. In 『ウィキペディア日本語版:スウェーデンの国旗』from :https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%97%97#cite_note-9
・Flags Of The World website:https://www.crwflags.com/fotw/flags/se.html
・World Atlas:https://www.worldatlas.com/flags/sweden
似ている国旗

デンマーク

フィンランド










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