ダーティハリー症候群とは?『正義が暴走する時、人は法を超える』紹介&解説していきます!
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『ダーティハリー症候群』とは緊張状態にある警察官が自分を逞しく見せるために過度な暴力を振るってしまう現象のことを指します。
1971年のアメリカ映画「ダーティハリー」の主人公、ハリーキャラソン刑事に由来。彼は法の限界に苛立ち、自らの判断で犯罪者を制裁する型破ぶりな刑事として描かれました。
現実社会において、正義のためなら違反行為も「仕方ない」、犯罪者に対して「人権など必要ない」など「正義の執行人として犯罪者に鉄槌をくだす」ハリーを間違った解釈で自分自身に重ね、正義感と暴力的な手段を模倣・称賛する人々を皮肉ってこう呼ぶのです。
日本で発症例の少ないこの現象ですが、銃を抜くのに比較的寛容な文化を持つアメリカなどでよく見られると言います。警察官の自信のなさ、映画やドラマの影響、アメリカの銃社会
※また、症候群と名はついていますが、正式な精神疾患や心理学の名称ではありません。
正義とは何か?を突きつける70年代のハードボイルドの金字塔
タイトルDirty Harry(邦題:ダーティーハリー)公開年1971年
監督ドン・シーゲル 主演クリント・イーストウッド 上映時間約102分
ジャンル クライム/アクション/スリラー
あらすじ
サンフランシスコ市警の刑事「ハリーキャラソン」は、法律の限界を越えてでも犯罪を止めようとする型破りな刑事。
そんな彼の前に市民を無差別に狙う謎の狙撃犯「スコルピオ」が現れる。
警察の手続きや市の方針に縛られる中、ハリーは独自の操作でスコルピオをおついめていくがーーー。
「正義とは何か?」「法は本当に人を守ってくれるのか?」
見るものにそんな問いを投げかける、衝撃の展開が待っています。
見どころ
クリント・イーストウッドの圧倒的存在感。
ハードボイルドの象徴となった「無口・寡黙・銃を持った正義」の姿を体現。彼の冷静でぶっきらぼうな態度と、時折見せる激情が強烈な印象を残します。
名台詞の数々
Do you feel lucky, punk?(運試しするか?)
Go ahead, make my day.(やってみろよ、俺の1日を最高にしてくれ)※続編
これらのセリフはアメリカ映画史に残る名台詞として有名です。
正義と法のジレンマ
犯人は捕まえた。でも法的に釈放される。
そんな現実に、ハリーはどう向き合うのか?善と悪、法と暴力の間に揺れる人間ドラマが描かれます。
『ハリーは正義の執行者なのか?それとも法を無視した危険人物なのか?』
見る人によってヒーローにもアンチヒーローにも映る。
だからこそ、この映画は50年以上経った今でも語り継がれているのです。
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